見てはいけないブログ

コミュ障な人見知りが自由に書きます。

【だいちハウス長期滞在を終えて】山奥で逃げ回り、引きこもった僕が感じてきたもの

どうも、だいちハウスに長期滞在してきたレオンです。

 

だいちハウスを運営している矢野大地さんのTwitterがきっかけで僕は山奥にやってきました。

 

 

当時は確か、、

 

 

 

 

 

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こういうツイート。

(こんなドラゴンボールの次回予告みたいな文章ではなかったと思う)

 

ゆずらしきものを持って滞在者募集を告知していました。

 

 

 

面白そうなのでとりあえずメッセージ送ってみました。

 

 ↓

 

一日経っても返信が来ません(^o^)/

 

 

ビビりな僕は返信が来ないことにホッとしていました。

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部屋でゴロゴロして余裕をこいていたら返事が返ってきました。

 

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 ↓

 

 !!

 

 

 

 

 

メッセージのバイブにビビってスマホを投げました。

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恐る恐るメールを開いて話を進めました。

 

 

ミスマッチが起こらないようビデオ通話もしました。

 

 

 

とりあえず行くことに決めました。

 

 

案の定、当日に僕は後悔しました。

 

 

緊張により、物凄い気持ち悪さと頭の痛みに襲われながらも到着しました。

 

 ↓

 

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 吐きましたちゃんと駅のトイレでね

 

 

以上。だいちハウスに向かうまでの流れはこんな感じ。

 

 

こんなスタートでしたが僕が滞在した期間は2週間くらい。

 

それでは、大地ハウスに長期滞在して体験したことを感じたままに伝えていきたいと思います。

 

だいちハウスってどんな場所?

だいちハウスとは、高知の山奥(標高650m辺り)を拠点とする古民家です。

 

高知県嶺北地域の中にある本山町に位置しています。

 

地図で言ったら大体、

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少し驚くことにGoogleマップにも出てくるので詳細が気になる方は調べてみてください。

 

 

そんなだいちハウスを運営している方が

 

矢野大地さん

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NPO法人ONEれいほくの代表を務める

 

・ブログ「自由になっているサル」を運営。

 

・イケダハヤト氏の初代アシスタント

 

ヒッチハイク

 

・東北震災支援の復興に携わる

 

といった人一倍の経験をしてきた方で、今では嶺北地域を中心に様々な活動をされています。

 

 

だいちハウスで体験したこと

 ・イノシシをさばいた

だいちハウスの近くには猟師さんが住んでいます。ときどき顔をだしてくれるのですが、ある日突然イノシシを捕獲してきました。

 

そのイノシシを吊るします。

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少し衝撃的だったので画像は載せませんが、この後皮を剝いできました。

 

皮を剥いだら肉が露出した状態になり、そこからは精肉にしていきます。

さばき方にはコツがあって、教えてもらったことを簡単にまとめると、

骨の位置を手で確かめる

骨に沿って切り込みを入れていく

③骨に包丁の側面を当てながら膜を切っていく

この3ステップを踏めば初心者の僕でも一日でさばけるようになりました。

 

イノシシがさばけると、モテるらしいです。。。

 

・薪割り

「だいちハウス 薪割り」の画像検索結果

二振りしかしてませんが薪を割りました。やってみると意外と難しいです。

 

割ったまきはお風呂を沸かすときなどに使われます。

 

・鶏の世話

IMG_5064

彼の名はマイケル。

 

世話の流れはこんな感じ

をやる

をやる

の収穫

放出させる

 

これを毎朝当番制で回していきました。

水や餌をやると物凄い勢いで集まってくるのでやりがいがあります。

 

卵の収量は大体一日に2~4個くらい取れます。

ちなみに僕が収穫しにいくと行くと卵はいつも蛇に食われていたので収穫0の日もありました。

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そしてケースからたまに放出させると鶏が喜びます。

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非常に喜んでおります。

 

個人的に集まってばっさばっさするところがとても可愛いかったです。

暑い夏場は冷えた地中の土に体を擦り付けて涼しんでいるようです。

 

一番驚いたことは数十分放しっぱなしでもだいちハウスから逃げ出さないということ。

ただ、何時間も放していると獣に食われる可能性があるそうです。

 

 

イベント&ワークショップ

・ONEれいほく一周年記念パーティー

画像に含まれている可能性があるもの:32人、、スマイル、室内

。。。

 

 

。。。

 

 

ちょっと、人数多くない?

 

 

 

僕は参加してしまいました。

 

 

 

 

パーティーという名の戦場に。

 

 

これは、NPO法人が一周年を迎えたという記念に式場を貸し切りで行う盛大なパーティーです。

 

嶺北地域の方を中心に計70人以上もの人数が集まりました。

 

相変わらず僕は会場のムードに耐えられなくなり何度もトイレへ逃げました。

用も足してないのにトイレの水を何度も流しました。

そしてトイレから出られない自分に涙を流しました。

 

おそらくトイレに入った回数は誰にも負けない自信があります。

 

それでもトイレから戻ってくる僕と話してくれた方が4、5人くらい現れました。

 

高知の酒が美味いという理由だけで高知へ移住してくる方、元プログラマーの農家さんなど、いろんなバックグラウンドを持った方と触れ合う機会になりました。

 

 

こんな機会を提供してくれたONEれいほくにはこの調子で二周年目も突破して欲しい。

 

結局 なにが伝えたかったかというと、

「一周年おめでとうございます!」ということを伝えたかった。

 

・命の授業

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「命」がテーマのワークショップです。

 

まず始めに白い紙にペンを渡され、「親子丼」を題材にワードを派生させていきました。

僕が親子丼と聞いて思いついたワードは「米」、「鶏肉」、「どんぶり」の三つ。

 

そして最初にやった農作業が田植え。

画像に含まれている可能性があるもの:草、屋外、自然

 稲にめちゃくちゃ似ている「ヒエ」という雑草をひたすら抜いていきます。

※僕はパンツ一丁で田植えをしてドン引きされた経験があるため今回はしっかり履いていきました。

 

田んぼもすっきりしたところでお次は鶏のと殺です。

画像に含まれている可能性があるもの:1人以上

こんな感じに羽や足も縛っていきます。

 

この後耳の後ろを切ることによって出血させて殺しました。(かなり衝撃的だったので画像は載せません)

 

もちろん鶏はこの後のバーベキューで頂くことに。

炭火で網焼きした肉

 

僕にとって一番驚いたことは、鶏は殺されると察知して逃げ回るということ。

 

その間僕はずっと鶏の立場になって考えていました。

 

「あれ、仲間が殺されている」

 

 

「あ、ついに僕も食われるんだ…」

 

……

 

「死にたくない………」

 

「人間っていいな………」

 

 

言葉では言い表せないなんとも言えない気持ちになりました。

 

 

口だけでいうのは簡単ですが、実際に現場を見て感じる事で本当の意味で命に感謝できると思うのです

 

それこそ農業をする機会の少ない都心にいる方ほど体験してほしい。

 

 

ワークショップ終了間際、再び「親子丼」というワードから言葉を連想させていきました。

 

before

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After

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「 丼」が見捨てられてますが、「命」「子」「稲」といった感じに普段食事を頂くときには意識しないようなワードがたくさん思い浮かびました。

 

農作業をした後としないとでは食に対する考え方が断然変わっていきます。

 

農業をするということは、日常的に食べている料理がどのような過程で作られてきたのかを身をもって体感できるし、「食」について考えるいい機会なのです。

 

このワークショップに参加してから「いただきます」という言葉に重みを感じるようになりました。

 

 

だいちハウスに来て率直に思ったこと

 ・人が多い

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時期によりますが、とにかく人が多いです。

 

全国から、若者を中心にいろんな面白い人たちががどぅあああーー!と駆け込んできます。

一度に10人くらいやってくることもざらで、場合によっては30人くらい来たこともあるそう。

 

僕が行った時なんかはバーベキューを週に3回くらいのペースでやってました。

 

そして僕は明るいムードに耐えられず何度も大地ハウスの一角に逃げ込みました。

極度な人見知りにより、駆け込み寺であるべきが逃げ込み寺になってしまったのです。

 

ただ間違いなく、だいちハウスにはいろんな面白い人たちが集まってきます。

 

・昼寝が気持ちいい

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だいちハウスでの昼寝は最高です。

 

標高が高いため、ある程度涼しいので昼寝にはもってこいな環境ですね。

 

もうだいちハウスに来る目的が昼寝でもいいんじゃないかっていうレベルで気持ちがいいです。

 

僕はほとんど寝てた気がします。

 

・川が綺麗

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※この画像は沢です。

めちゃくちゃ綺麗です。僕はこのために高知へ来たといっても過言ではありません。

ちなみにここでは誰にもばれないように瞑想してました。

 

他にも魚を捕ったり、

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直接魚を捕りにダイブするのもいいですね。

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(寒くて動けませんでした)

魚もドン引きです。

 

次来るときは確実に釣り竿を持っていきます。

高知に行けば川に困ることはありません。

 

・星空が綺麗

「星がキレイな北アルプスの夜空星がキレイな北アルプスの夜空」のフリー写真素材を拡大

タイミングが良ければ、めちゃくちゃキレイな星空が見られます。

 

もし星空に飢えている方はプラネタリウムで消耗してないでだいちハウスで見ることをおススメします。

 

・ 虫が多い

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とにかく虫が多いです!

もう虫がいなければ移住したいとすら思ってしまいます。

 

個人的に山奥のうざい虫ランキング

一位:蚊

二位:蜂

三位:アブ

四位~:得体のしれないブンブン勢

 

こう見るとどこ行っても同じな気がしますが虫の数、種類が豊富過ぎてもうどれがなんの虫なのか分かりません。

 

自己紹介も無しに刺してくる虫だっています。

人だけでなく虫もカオス状態なのです。

 

 

・水が美味い

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蛇口を捻れば川から引いた天然水が出てきます。

 

その水がもう最高に美味い!

 

山の恵みを身近に感じられるのも山奥での特権ですね。

 

・山奥の割に情報リテラシーが無駄に高い

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ただでさえ人口も少なく高齢者の多い限界集落で「VALU」とか「ビットコイン」とかいうワードを聞いたことありますか?

 

普通、ド田舎では聞かないようなワードがだいちハウスではしょっちゅう飛び交っています。

 

なんだかシュールなトーク風景を見ていた気がするし高知は少し異常だったのかもしれません。

 

だいちハウスへ来て変わったこと

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僕はだいちハウスへ行って人生が変わった!!

 

 

 

たくさんの方から刺激を貰えて本当に良かった!!

 

 

 

多くの人と繋がりを持てた!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なーんていう感想はありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

なんとなく面白そうだから行っただいちハウスですが、

 

だいちハウスに来る前の自分終わった後の自分を比べてみると

 

 

 

自分、何にも変わってないなー

 

 

って今でも思います。

 

いつまで経っても恥ずかしがり屋で人前から逃げるし、

行動はしないし、

仕事してるフリしながら8割型ネットサーフィンしてるし、

無気力で寝てばっかだし。

 

 

ダメな人間には変わりません。

 

 

でも一つだけ大きな収穫があります。

 

 

それは

 

だいちハウスという存在を知れたこと。

 

 

これはツイッターやブログの文章や画像を見て知るのとは訳が違います。

 

 実際に山奥へ足を運んで現地の生活に溶け込んでみて感じたことがあります。

 

僕みたいな極度な人見知りでコミュ障な人間、

路頭に迷ってどうしたらいいのか分からない若者、

会社を辞めて行先未定な社会人。

 

全国からいろんな人を集めてはカオスな空間を作り、そこで価値観や情報を共有し合う。

 

そこではじめて、山奥にもこんなに素晴らしいコミュニティがあるんだ!ということを知ることができました。

 

高知の山奥にこんなに人を集めることができるって単純に凄いなと衝撃を受けました。

 

これが僕にとって一つの収穫でもあります。

 

 

この記事ではだいちハウスをメインに書いてきましたがその他にも

 

林ハシルさんが運営するハヤシハウス。

 

文太さんが運営するブンタハウスがあります。

 

どちらも本当にお世話になりました。

 

 

もし少しでも気になった方は、とりあえずメッセージを送ってみましょう。

 【募集!!!】8、9月にだいちハウスで短期滞在しませんか?? | 自由になったサル

 

 

行き方の流れは冒頭に説明した通りです。(これから応募する皆さんがスマホを投げたり駅で吐いたりすることはそうそうないかな)

 

行ったところで人生が変わらないかもしれないけど、人生を変えるきっかけを与えてくれる場所だと思ってます。

 

こんな場所、こんな生き方、こんな選択肢があるんだ!と、何か一つでも感じることができれば自分の世界が少し広がるのではないでしょうか。

 

 

 

最後に

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約五分間の車移動の間に、人見知りは克服できるということを過去の体験談と今の姿で証明してくれた矢野大地さん

 

起きていると絡まれるから寝てるフリをしている僕に二度も布団をかけてくれた林ハシルさん。

 

相談したくても話しかけるタイミングが分からずに二週間が経ったけど僕にドミニオンを丁寧に教えてくださった文太さん

 

圧倒的に影の薄い僕の存在を認めて話しかけてくれたONEれいほくの皆さん

 

 

本当にありがとうございました。