見てはいけないブログ

自由に書きます。

千葉から愛知へ15時間かけてヒッチハイクした話。

 

今、千葉に住んでいる僕は愛知までヒッチハイクで消耗してきました。

 

ではなぜわざわざ千葉から愛知へ向かうことになったのか。

 

それはただ、愛知に会ってみたい探検家がいたからです。

 

 今回会いに行く方は洞窟探検家、吉田勝次さん。

愛知県(一宮市)に事務所があるそうです。

 

Facebookでアポをとり千葉から愛知へ飛んでいきました。

 

そこでかかった時間はなんと15時間。

 

それではトラブルだらけの怒涛の戦いをご覧ください。

 

・千葉編

~パンツがない~

 

ヒッチハイクの朝、僕はいつも通り鬱の状態だった。

鬱というのも、いつもなら単にヒッチハイクは恥ずかしいし怠いという感情から生まれるものだった。

 

が、今回は違った。

 

 

朝起きたらパンツが乾いてないのだ。

 

千葉のシェアハウスから外を眺めた時、そこは雨上がりだった。

そう、昨晩に干した洗濯物が全て乾いていないことに気づいたのだ。

 

その瞬間、ノーパンヒッチハイカーが誕生した。

家にマッキーを忘れ、

やる気を無くした僕は電車を使い、東京からのスタートを決意する。

 

お気づきだろうか。

 

僕:「マッキーが無いとヒッチハイクできないじゃん、じゃあ千葉でやらなくて済むからラッキーだな」

 

という都合のいい理由を作り、密かに千葉でのヒッチハイクから逃げたのだ。

 

 

・用賀IC(東京)~足柄PA(静岡)

 

時刻は昼の12時、、

 

用賀インターへ向かう途中、ポッケに入れていてシェイクされたコーラを飲んだ僕は、コーラが爆発し早くも上の装備を無くした。

 

そして裸の上に半袖のジャンバーになり、防御力が下がるついでにエロさが増した。

 

 後にコーラまみれになった手でコンビニのマッキーを購入。

 

序盤から何もいいことがないと思いつつ用賀インターへ到着。

ここでの戦いは2回目だが待つ事40分、人生初のトラックが乗せてくれた。

 

興奮した僕は飛び乗るかのように助手席へよじ登ったが、

あまりの助手席の高さに足が追い付かず太ももを完全につってしまい運転手を3分待たせた。

 

乗せてくれた方は穂住(ほずみ)さん、55歳。

 

・中三で盲腸を切る。

・警察官になりたかったが身長が165cmなくてなれずに夢を断念。

・26歳でくも膜下出血を起こして死にかける。

 

という若い時ながら病気を患い壮絶な体験をしていたそう。

 

病気の原因が分からないとおっしゃっていたので、

「ストレスや生活スタイルとかが原因ではないんですか?」っという質問をしてみた。

 

するとこう返ってきた。

 

 

55歳:「全ては神のみぞ知るもの」

 

ストレスに違いないと考えている僕は面を食らったがとりあえず頷くしかなかった。

 

自分に降りかかる災いは神からの試練なのだろうか…。

 

考えるだけ無駄だと思った。

 

そして足柄PAについた僕は穂住さんから牛丼を奢ってもらうことになる。

 

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 牛丼を奢ってくれた覆面ドライバー

 

初の奢り飯は最高に嬉しかった。本当にありがたい!

 

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富士山をバックに別れを告げ、次は名古屋方面を目指す。

 

・足柄PA(静岡)~フジ(静岡)

 待つ事40分、二台目の車が止まってくれた。

なんと中身は、初の外国人だった。

 

外国人:「フジ イク ドウスル?」

 

僕:「イク テンキュー」(断れない)

 

たったの5秒だった。

 

そう、僕は乗せてくれる方には断れない性格。

正直「フジ」ってどの辺なのか全然分かっていなかった。

 

PAなのかそれともICなのか、見当がつかぬまま勢いで乗ってしまった。

Googleマップを入念にチェックしなかった自分を悔やんでいる。

 

 

乗った瞬間、Facebookを交換をせがまれ交換してもらった。

 

早速、どこの国から来たのですか?と質問してみた。

 

謎の外国人:「ベル」

 

僕:「ベル…」

 

そう言われ、初めて聞く国名に焦った私はベルという国を必死で検索にかけた。

 

だめだ、美女と野獣にでてくるベルしか出てこない

 

その後何度も質問してみたが、

どの回答も「ベル」、「ベル」、「ベル」

 

何度調べても国名が分からず焦りに拍車がかかった。

最後には、もういい、ベルでいこうと決断。

 

僕:ベルはどういった国なのですか?どの辺にあるのですか?

 

ベル人:ドウイウコト?

 

僕:ベルという国を初めて聞いたのですがどこにあるのですか?

 

ベル人:シツモンノ イミガワカラナイ

 

僕の発音が悪いのか、それともベルではないのか…。

ここでベルではないことを察知した僕はなぜか大統領の名前を聞いた。

 

僕:あなたの国の大統領は誰ですか?

 

ベル人:ニホンジンデ アルベルト・フジモリ イタヨ

 

これは来たと思い早速検索にかけてみた。

 

ペルーの91代大統領、アルベルト・フジモリではないか…

 

ここでペルーから来た人であることを確信した。

 

さらに話を聞くと17歳から20年間日本にいた現37歳のペルー人らしい。

 

日本では工場で働いていたが指を失い、今は車を売り込む仕事をしているらしい。

痛々しい指を見た僕は工場で働かないことを決意した。

 

そんなペルー人はゴールドカードを二回落とされてかなりキレていた。

 

高速道路の車間距離で議論になり警察に裁判を起こそうとしていたらしい。

 

正直凄いクレーマーだなと思った。

 

そんな話をしている中、僕は違和感を感じた。

 

 

明らかに車のスピードが落ちている。

 

目の前には富士IC出口の看板。

 

 

 

 

終わった。。。

 

 

 

地獄の戦いが待ち受けていることを悟った。

 

 

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ICまで乗せてくださったペルー人

 

案の定、僕は高速から降ろされた。

 

見えただろうか、笑みの奥底に眠る絶望の顔が。

 

それでも乗せてくれた事には本当に感謝している。

他人を乗せられる優しさと勇気は本当に素晴らしい。(泣)

 

・フジ(下道)~ 名古屋

 

料金所を通ってすぐの所に降ろされた。

 

そこは歩行者立ち入り禁止区域だった。

 

とにかく向かい側にある駐車場へ向かわなければ、

僕はただ料金所の前でリュック背負って立っているだけの変な人だ。

 

 

料金所から次々と出てくる車で横断できず身動きが取れない状態が15分程度続いた。

 

そして一瞬の隙を見計らってクラクションを鳴らされながらもダッシュで乗り切った。

 

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写真左(IC)から突っ走ってきた。

 

一件落着したと同時に絶望を抱いた。

それも1時間前まで、僕は順風満帆に高速に乗っていたのにまた下道に戻ってしまったからだ。

 

 

そして僕はIC付近の下道で捕まえる事を試みることになる。

 

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このアングルで立っていたため、まぶしすぎて目が焼けた。

 

開始から2時間が経過した…。

 

 

ただただナンバープレートを眺め、無意識に統計的なデータをとっていた。

 

「富士山(静岡)」、「富士山」、「富士山」、時々「沼津(静岡)」、「富士山」……。

 

そこであることに気づいた。

 

 

走っている車の99%が「富士山ナンバー」であること。

 

 

絶望の淵に落とされた。

愛知どころではない。少し愛知寄りの浜松方面すらいないのだ。

 

 

地図を見るとICへの入り口がもう一か所あることに気づく。

確実に捕まらないと思った僕はそちらへ向かった。

 

 

 

時刻はもう夕方の6時。

そこはさっきの場所よりはマシで色んな方面のナンバーがあった。

 

しかし現実はそんなに甘くなかった。

 

再び僕の目の前に現れたのは…

 

 

またしても「富士山ナンバー」だったのだ。

 

 

 

そして僕は一夜にして富士山ナンバーを嫌いになった。

そして半日にして富士山を嫌いになった。

 

 

探検家とはできるだけ今日中に会いたい。(メールではいつでもいいとのこと)

何よりあまり待たせたくはない。

 

終電を考慮した結果10時までは粘ろうと決意した。

 

そして僕は富士山をバックに計6時間は戦った。

 

最後は土下座をするよな格好になり、ボードを全力で掲げ満面の笑みでアピールする作戦にでる。

 

しかし、もう暗くて何も見えない。そして異常に寒い。足は限界。

 

僕からもカーナンバーが見えないし、向こう側もボードが見えないと感じた。

 

そしてスマホのライトで照らす作戦にはでたものの結局捕まらなかった。

 

やがて車通りが著しく少ないことにも気づき、

22時まで粘った挙句、電車で名古屋まで向かった。

 

6時間ぶりに椅子に座った瞬間、電車ほど楽な移動手段は他にあるだろうかと思った。

微妙な敗北感を感じながらも名古屋へ到着。

 

なぜあそこまで諦めなかったかよく分からない。

 

でもきっと、

通りかかる通行人が僕に「がんばれ~」という応援してくれたからだと思う。

 

本当に感謝している。

 

・名古屋(愛知)~探検家の事務所(一宮市

 

名古屋へ到着した時、時刻は夜中の0時を回っていた。

 

一宮PAへのICはあるが、当然ながら車はほぼ通っていない。

電車も走っていない。

 

事務所まで北へ15km。

Googleマップによると徒歩で3時間。

 

さあどうするか。もう足は限界だ。

 

だが考えて何もしないくらいなら動きながら考えるのがベストだ。

 

そう考えた僕はリュックの外に「北へ」と大きく書いたスケッチブックをぶら下げてただひたすら北へ歩いた。

 

僅かに通る車を狙いつつ自分の足で事務所へ向かうという作戦だ。

 

暗くて見えないけどやらないよりマシだと思った。

 

しかし、ぶら下げ作戦はまったく効果を発揮しなかった。

そのまま僕は路上で仮眠をとりながら15kmを歩ききった。

 

もう二度とこういうことはしたくないと思った。

 

 

事務所に着いた時刻は夜中の3時。

 

吉田さんはさすがに寝ていると思っていたが、ひょこっと事務所から現れ握手で迎えてくれた。

 

 吉田さん:「ようこそ!」

 

僕:「あっ、あの#%$#&’$&$さんですか?!」

※緊張により名前を忘れた

 

まず始め、吉田さんにこう言われた。

「明日の朝、松下というガイドと洞窟にいくぞ!今はとにかく寝ろ!」

 

僕はまさか洞窟へ行けるとは思ってなかったから普通に驚いた。

 

もちろん嬉しかったがこの疲れからの洞窟はやばいんじゃないかと思った。

 

早速事務所にお邪魔し、宿を紹介してくださり泊めさせていただくことになった。

 

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疲れで身動きをとれない僕は消耗しきった心と体を寝袋の中で休めた。

 

 

吉田さんとは二日後話すことに…。続く。

 

 

最後に、今回のヒッチハイクで学んだことを述べておく。

 

断る勇気を持つこと

 

・パンツを履くこと

 

・ポッケに入れていたコーラには注意すること

 

・下道はスケボーが最適だということ

 

 今回得た大事な教訓を今後も生かしていきたい。

 

そしてこの教訓が全世界のヒッチハイカーに響き渡れば幸いだ。

 

 

byノーパンヒッチハイカー